現在、アメリカ東部の幾つかの地域では、17年間もの間、地中で暮らしていたセミたちが大量に羽化し始めている。
それは北米大陸に生息する「ブルードX」と呼ばれる周期ゼミ(素数ゼミ)で、その数は数十億匹にもなると言われている。
彼らの地上での生活はたったの4~6週間。
その間、オスはメスを引きつけて交尾をするために、100デシベル相当にもなる大音量の鳴き声を発する。
そのため、今年は例年にない規模で“蝉時雨”が響き渡ると予想されているが、その交尾に大きな影響を与えているのが「真菌」だと、専門家は語っている。
ウェストバージニア大学の准教授で、森林病理学および真菌学を研究するマット・カッソンが、米メディア「NPR」に語ったところによれば、
真菌は、セミが地上へと姿をあらわすタイミングで、胞子を一部のセミの体に付着させ、体内へと入り込む。
そして、真菌はセミの下半身を乗っ取り、そして、「セミの性欲を過剰にし、激しく交尾をさせる」のだという。
性欲過剰なのに交尾の成功率はゼロ
前述の通り、オスのセミは通常、メスに自分の居場所を知らせるために激しく鳴き、その音を頼りにメスはオスのもとにやってきて二匹は交尾ををするが、
真菌に体を乗っ取られたオスは、メスの羽ばたきを真似して「メスのフリをしてオスを誘ってみたり」と、通常とは異なる行動をみせることもあるそうだ。
そうすることで、「誤って接触してきた別のオスにも菌を感染させ、より多くのセミに真菌を広める」のだという。
だが、真菌によって性欲過剰となったオスのセミの「交尾の成功率はゼロ」だと、同氏は語っている。
セミの交尾は、オスとメスがお尻とお尻をくっつけて行われるが、生殖器を含む、そのお尻の部分が菌の胞子と入れ替わり、白い塊になってしまっているため交尾が成立しない、というのが理由だ。
セミの体内に入り込んだ真菌は、セミの生殖器と尾部、腹部を食い落とし、菌の胞子と入れ替える。
そして、セミのお尻のあたりで成長し、白いカビのような塊を形成する。その大きさは、実に体の3分1を占めるほどにもなる。
カッソンによれば、この真菌はセミの体を乗っ取りはするものの「セミに痛みや苦痛を与えることはない」。飛行などの活動にも影響はなく、死ぬまで交尾にも積極的だという。
感染したセミに幻覚成分「でも食べないで!」
この真菌は、マッソスポラと呼ばれ、セミの体内で、中枢興奮作用を持つアンフェタミンを生成するという。
幻覚作用のあるサイケデリック・キノコ(マジックマッシュルーム)と同じ化学成分を持つことから、中には「食べてみよう」と試みる人もいるようだ。
そもそも、セミは食用可能で栄養価が高い。高タンパク低脂肪だと言われている。
環境への負荷が少ない食材としても、近年注目を集めており、ブルードXを機に昆虫食を盛り上げていこうとする動きもあるようだ。
だが、同氏は、「アンフェタミンで満たされたセミを食すことにはリスクが伴う」と、英紙「ガーディアン」に語っており、真菌に感染したセミを食すことを避けるよう呼びかけている。
「アンフェタミンは、私たち研究チームが、真菌に感染したセミの体内に見つけた約1000個の化合物のうちのひとつに過ぎず、
他の化合物が人間の体にどう影響するかについては、まだまだ未知なことが多いのです」
https://courrier.jp/news/archives/247321/
前述の通り、オスのセミは通常、メスに自分の居場所を知らせるために激しく鳴き、その音を頼りにメスはオスのもとにやってきて二匹は交尾ををするが、真菌に体を乗っ取られたオスは、メスの羽ばたきを真似して「メスのフリをしてオスを誘ってみたり」と、通常とは異なる行動をみせることもあるそうだ。
カマホモじゃん
引用元: https://swallow.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1622263525/
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