【コラム/細野真宏の試写室日記】「100日間生きたワニ」は黒字?赤字? 100ワニから学ぶ映画興行の仕組み
では、以上の考察を踏まえて、核心となる(劇場公開の時点で)「おそらく元は取れている」という推測について検証してみましょう。
本作の3週目の週末が終わった17日間の興行収入は、4881万4500円となっています。
おそらく最終的な興行収入は、予約数や推移を見ても、5000万円台で終了になると推察されます。
ここでは、分かりやすく興行収入が6000万円までいったとしてみましょう。
まず、基本的に、この6000万円は、配給会社と映画館で5対5に分けられます。
ただ、厳密には、映画業界の場合、特殊な要素に「歩率」という、配給会社と映画館の取り分を決める仕組みがあるのです。
この「歩率」は、現状では、ほとんどの配給会社では「配給会社と映画館で5対5」と決まっています。
ただし、映画が大ヒットして、座席稼働率が高かった週については、一般の配給会社は60%(レイトショーは50%)を主張できることになっています。
とは言え、本作のような最大手の東宝配給の場合は、例外的な扱いになっています。
それは、そもそも、どの作品も大ヒットする可能性があるため、最初からファーストランに関しては配給会社は
60%(レイトショーは50%)という契約になっているのです。
具体的には、本作の場合は、ファーストランの4週間だけは、配給会社の東宝と映画館で6対4(レイトショーは5対5)
という契約になっていると思われます。
そのため、興行収入が6000万円とすると、全国の映画館にはトータルで2400万円が入ることになります。
残る3600万円のうち、全国の映画館に本作を配給した東宝には、(基本的には)その20%の720万円【3600万円×20%】が入ります。
そして、最終的に残った2880万円【6000万円-2400万円-720万円】が製作委員会に入ります。
一方で、制作費(1億円)と宣伝費(1億5000万円)の合計2億5000万円がかかっているとすると、
製作委員会の赤字額は2億2120万円【2880万円-2億5000万円】ということになります。
この後、劇場公開が終わると、配信などの2次利用が行われます。2次利用ではどんなに頑張っても
1億円のリクープができれば御の字だと思われるので、1億円強が製作委員会の赤字になると想定されます。
以上のことから、(劇場公開の時点で)「おそらく元は取れている」ということはないはずです。
セーフ
いいとこ1000万円やろ
広告は知らん
引用元: https://swallow.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1629277380/
コメント
お前らのせいって言われてもなあ
自分でガソリンかぶって火のついたタバコくわえてバナナの皮踏んですっ転んだ
くらいの華麗なる自爆にしか見えないんだが
これくらいなら五輪で中抜きした分の1割以下だから余裕だな