世界に広まる「ジャパンリスク」…ドル安になっても円安は止まらない

略

しかし、2021年の円安の理由があくまで「日本の劣後（日本回避）」だったとすれば、

相場全体がドル安に傾斜しても必ずしも円高になるとは限らず、実際、2021年4～6月期はそうだった。

そこには「ドルは手放したいが、円を買う理由はない」という市場参加者の胸中が反映されていると筆者は考えている。

冒頭でも言及したように、そうした「とりあえず日本は回避する」という流れを大きく変えるだけの執政を政治に期待するのは、

現政権の動きを見る限り、2022年も困難であるように見受けられる。

引き続き円売り優勢の地合いを予想して投資することが報われやすいというのが筆者の基本認識である。

2022年の円安シナリオの死角は｢ドルの需給｣

2022年も日本経済の劣後（コロナ禍からの回復の遅れ）が、金融市場では「日本回避」というテーマに直結し、円が売られる流れ...

toyokeizai.net